自分に「全力謙遜」する必要はない

誰かがあなたの髪型を褒めてくれたら「いや、ちょっと切り過ぎちゃって……」と謎の言い訳で照れ隠しをすることなく、まずは「ありがとう」って素直になりましょうよ。

言葉の贈り物をいただいたのですから、お返しには素直な感謝が似合うと思いません?

他人からの贈り物を素直に受け取れない人は、自分に対して贈り物をすることも恐ろしく不得手です。それは、ある意味、不安や自信のなさの裏返しですが、自分に「全力謙遜」は必要ないです。

特にね、「あ~、自分なんか……」って時こそ、自分を元気にさせてくれる言葉を口に出してみるんですよ。

「大丈夫!」
「きっと、うまくいく」
「自分はできる子! 必ず出来る」
「よくがんばってる!」

その時に、頭の片隅に“いつもの自己嫌悪ちゃん”が現れて「そんなわけないじゃん」って嘲笑してきたとしても、構わず、ポジティブワードを声に出していきましょう。ここ、乗り越えるポイントですよ。

やまざきあつこ『女はいつも、どっかが痛い』(小学館/鳥居りんこ取材・文)

声に出せば、この自分に勇気をくれる言葉たちは、自動的にあなたの耳に届いていくシステム。脳にもポジティブワードが心地良く響いていくはずです。

とりわけ「大丈夫!」っていう言葉は最強ワード。根拠なんて、なくていいんです。弱気な自分は、褒め言葉で覆い尽くせばいいんです。自分の足を引っ張る言葉で生き辛くなるのなら、その言葉とは、もう華麗にサヨナラです。

あなたを応援しているサポーターは、あなたが気が付かないだけで、結構いるものですが、その中でも最強にして最高の応援団のリーダーは、いつだって「あなた自身」だってことを忘れないで。さあ、騙されたと思って、やってみてください。

「大丈夫! 絶対、大丈夫!」ってね。