「すみません」が口癖になっている人がいる。鍼灸師のやまざきあつこさんは「謝っているのではなく、自分に自信がなくて防御の言葉として条件反射的に言ってしまうのかもしれませんが、それにより心身が病んだ状態になってしまう」という――。

※本稿は、やまざきあつこ『女はいつも、どっかが痛い』(小学館/鳥居りんこ取材・文)の一部を再編集したものです。

吹き出し型の紙をめくると、下には「I am sorry」の文字
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ベテランの女性鍼灸師が気づいた「すみません」が多い人のタイプ

今日も施術室には自信のない人がやってきます。「その自信のなさ」はどこから来るんでしょうね。

もちろん、自分の体力・能力に自信があり過ぎる場合も、ストッパーが効かずに病むケースがありますが、こちらは「やり過ぎ」を止めればいいだけの話なので、辛い症状から解き放たれる道筋もある。

問題は、自信がなさ過ぎて病むケース。エネルギーが枯渇している状態なので、一歩を踏み出すことすら大変です。

自信がない人って、すごくいい人のせいか「すみません」と言う癖が身についているんですよね……。店員さんに話しかける時などは除外ですが、でもね、その多くは、別に謝っているわけではなく、単純に「防御」の言葉として、条件反射的に出ちゃう言葉のような気がします。

まずは、電信柱に対してもペコペコしそうな、その癖に気付いてみてください。そして「すみません」を他の言葉で言い替えられないかな? って、ちょっとだけ考える。

「失礼します(しました)」「ごめんなさい」「ありがとう」……。

「すみません」は便利な言葉ですが、日本語って色んな言い回しがありますよね。

ことに、褒め言葉に不慣れな人は「ありがとう」の経験値を上げるってことを意識してみると、ちょっとだけハッピーが増えますよ。