5分ランニングして15分だけ本を読む
「いざ本を読もうと思っても、なかなかやる気が起きず、読書に集中できない」
「本を読んでいても、スマホなどについ気をとられてしまう」
「長く本を読んでいると集中力が切れたり、眠くなったりする」
という人は、おそらくたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
1ページめから面白い本、だんだん面白くなる本、最後まであまり面白くない本……。世の中にはさまざまな本があります。
最初から面白い本であれば、時間を忘れて一気に読んでしまえるかもしれませんが、そうでない場合は、面白い箇所や興味のある箇所にたどり着く前に集中力が切れてしまい、数ページ読んだだけでスマホやネット、テレビなどを見てしまったり、眠くなってしまったりしてしまいますよね。
たとえば休日などに、読書をしたい気持ちはあるけれど「なかなかやる気が起きない」「集中できない」「つい、スマホやネット、テレビなどを見てしまう」という人は、まずは5分間の軽いランニングをして集中力を高め、15分間だけ本を読んでみてください。
『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術』(樺沢紫苑著、大和書房)には、
「かなり深い集中が持続できる濃い集中時間は、『15分』程度であって、20分を超えない、つまり「15分」が一単位と考えることができます」
と書かれています。
無駄に過ごしていた休日が変わる
読書においても、ただ時間をかけてダラダラと読んでいたら、途中で集中力が切れてしまい、大事なことが頭に入らなくなります。目的を明確にして、読むべき本だけでなく、読むべき箇所もしぼりこみ、15分で本当に必要な情報だけを、しっかりつかみ取りましょう。
そうすることで、その本の面白さに気づいて、自然と「もっと読みたい」という気持ちになり、その後は寝食を忘れるほど読書に没頭できるかもしれません。「あまり面白くなく、そこまで没頭できないけれど、仕事の関係などで、どうしてもその本を読まなければならない」という場合でも、ただダラダラと読むよりは、「15分だけ集中しては休憩を入れる」といったサイクルを繰り返したほうがいいでしょう。
もちろん、5分間のランニングは、読書中や作業中に「集中力が切れてきたな」「眠くなってきたな」「疲れているな」と感じたときにも有効です。これまでまったく運動習慣がなく、いきなりランニングは難しいという人は、呼吸を意識しながら、5分程度、少し早足で散歩してみるとか、階段の上り下りをしてみるとか、より簡単にできることから始めましょう。
読書の前に、あるいは集中力が切れたときに、5分間の軽いランニングをする。このランニング読書術は、忙しいとき、休日など有意義に時間を使いたいときにぴったりです。ランニングで集中力を高め、短時間で本を読むことができれば、それだけ早く本に書かれたことを実践に移せますし、実践によって効果が出れば、残りの時間は自分の好きなことに使えます。
ふだん忙しくて、あまり読書の時間がとれないという方に、特におすすめの読書術です。