本を読むだけで終わりにせず、人生に生かすにはどうすればいいか。1万冊を読破した本要約チャンネルの2人は「本に書かれている内容を実践し、記録し、検証することで人生を望む方向に変えていくことができる」という――。

※本稿は、本要約チャンネル『「読む」だけで終わりにしない読書術 1万冊を読んでわかった本当に人生を変える方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。

日本人女性はノートにメモを取る
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです

「1ジャンル=1冊」で満足してはいけない

本要約チャンネル流読書術の中から今回は「レコーディング読書」を紹介します。これは、

・本に書かれている内容を実践し、記録し、検証する

というものです。

その作業を繰り返し、目的を達成(課題を解決)するうえで、そのときの自分にとって最適な判断を下したり、もっとも合うメソッドを見つけ出したりすること。最適な判断を積み重ね、有効なメソッドを生活に採り入れ、ルーティーン化することによって、生活の質を高め、人生を自分の望む方向へ変えていくこと。

それこそが、「読む」だけで終わりにしない、本要約チャンネル流読書術の究極の目的です。

僕たちはこれまで、健康本、ビジネス本、自己啓発本、投資本など、さまざまなジャンルの本を1万冊以上読み、健康に関してもビジネスに関してもお金に関しても、数々のメソッドを実践してきました。

その経験を踏まえて、みなさんにお伝えしたいのは、「一つのジャンルについて、一冊の本だけ読んで満足せず、一つの考え、一つのメソッドだけを盲信しないこと」、そして「本を読んで実践した内容を記録し、検証すること」の重要性です。

複数のメソッドを実践し記録することが重要

本を読む目的を具体化・明確化し、時間をかけて本を選び、課題を解決できそうなメソッドが見つかったとしても、それが本当にあなたに合うかどうか、効果が得られるかどうかは、あなた自身が実践してみなければわかりません。

どれほど「体の不調が改善されて健康になる」「パフォーマンスが上がる」「お金が増える」と書かれていても、そのメソッドがあなたの体質や性格に合わないこともあります。あるいは、慎重に選んだつもりでも、その本に書かれていることが、偏かたよった知識や情報に基づいている可能性がないとも限りません。

また、最初のうちは効果があったメソッドでも、続けているうちに、あるいは自分の心身の状態や生活環境などの変化に伴い、効果がなくなってくることもあります。それを見極め、アップデートするためには、一つのジャンルについて複数の本を読み、複数の考え方やメソッドを知ること、いいと思ったメソッドを実践し、常に記録し、検証することが必要不可欠なのです。