(2)一日を3つのパートに分ける
「ダラダラ一日が過ぎてしまった」「気づいたら夕方だった」という事態を避けて、休日の充実度をアップさせるには、一日を3つに分けるのがお勧めです。休日を「午前」「午後」「夜」というパートに分けて、それぞれの時間帯をどう過ごすか、ざっくりでよいので、ある程度イメージしておきます。
まず、午前はゆっくりと過ごしましょう。ただし先程もお伝えしたように、朝寝坊は平日プラス2時間以内に留めます。活動するのは、午後からがお勧めです。午前から動いても良いのですが、予定をぎっしり詰め込んだりして体に負担をかけすぎないようにします。夜は、翌日から始まる仕事に備えた過ごし方がよいでしょう。
午後や夜を具体的にどのように過ごすかについては、以下でもう少し詳しくお話ししていきます。
(3)非日常体験を入れる
メンタルヘルスの不調を予防するには、週末に「非日常体験」を入れることがお勧めです。
その目的は2つあります。ひとつは平日の疲れをいやす「心身のメンテナンス」。もうひとつは、ストレス解消のための「新しい刺激」です。
メンテナンスと刺激、この2つをいつどうやってとり入れるかは、自分のコンディション次第です。ハードな1週間を過ごしてヘトヘトになったときは、メンテナンスをメインにし、余裕があるときなら刺激のある体験を入れるとよいでしょう。
非日常体験というと、「特別なことをしなくてはならないのでは」と思われるかもしれませんが、平日にできなかったことなら何でも大丈夫です。カフェでゆっくりお茶を飲んだり、家で音楽を聴いたり、本を読んだり……。こうした何気ないことも、心身のメンテナンスにぴったりの非日常体験になります。ぜひ取り入れてください。
刺激目的なら、行ったことのない場所に行ってみたり、新しいことをしてみることなどが当てはまるでしょう。
僕のお勧めは、仕事に使う文房具や服などを買いに行くことです。月曜日から始まる仕事のモチベーションにつながるからです。
月曜日というのは、誰にとってもしんどいので、「新しいペンやメモ帳を使ってみよう」「新しい服を着て行こう」など、週末の間に、月曜日が楽しみになりそうな何かを用意しておくのです。
もちろんスポーツやゲームなどの趣味に取り組むのもよいでしょう。ただし大事なことは「今までできなかったことができた」と達成感にフォーカスすること。あまり勝ち負けだけにこだわっていると、負けたときにイライラし、余計にストレスになって、リラックスどころではなくなってしまいます。「できなかったことができた」「やってよかった」と、達成感を持ちながら取り組んでほしいと思います。