秘書なし、ITヘルプデスクなしの日々
【白河】お二人ともずっと大企業、国際機関で活躍されてきたのに、起業という思い切った決断をして、新たなミッションに進まれる。今企業で働く50代の女性がライフシフトに迷っています。ロールモデルともなる新しい挑戦だと思います。
【キャシー】私たちは3人とも56歳。この年齢になると「このまま最後まで同じ会社で勤めていければ十分」と思うのが普通かもしれませんが、そこはやはり親の姿を見てきたからでしょうね。この年で初めてベンチャーの世界に飛び込んで、今は毎日が新鮮です。秘書なし、ITヘルプデスクなしの環境にまごつくこともありますが(笑)、若い起業家と接するのは楽しい。私たちの挑戦によって、女性や同年代の皆さんが少しでも勇気づけられたらいいなと思います。
【村上】そうそう、五十路デビューこそがこれからの日本をつくっていくんじゃないかな。昨年はみんな55歳だったので、私たちは自称「GOGOガールズ」と言っていたんですよ(笑)。年齢については、そのぐらい前向きな気持ちで捉えています。正直、成果を出さなきゃという思いから眠れない夜もありますが、まだまだがんばっていくつもりです。