最短距離でアウトプットにつなげよ
時間は有限です。インプットをすることは安心感につながりますが、時間を浪費するばかりで成果にはつながりません。必要なのは、早めに仮説となるゴールやターゲット層を見極めて、改善しながらトライ&エラーの中で的を絞っていくやり方です。
例えば、「20代女性に向けて売る」と見極めたら、徹底的にSNSマーケティングにフォーカスし、その分野の情報をディープに集めて、最短距離でアウトプットにつなげていくのです。ライバルの追随も許さず、大きな差となってあなたやあなたの会社を支えてくれます。
ひとつのことにフォーカスして、深く掘り下げていくことは、仕事のスピードを速め、成果を上げるための必須条件です。私はこのスキルを「フォーカス力」と呼んでいます。
ずる賢く「手を抜く」ことは美徳である
フォーカス力を高めるために一番いいのは、当然ですが「経験」です。経験を積んでいけば、昭和的な働き方を続けていても、おのずと重要なものが何なのか見極められるようになっていくでしょう。
しかし、現代は令和です。経験を積んで、などと悠長なことを言っていたら、時代から取り残されてしまいます。企業にも人を育てるような体力が残っているのは、一部の大企業くらいなものでしょう。ホリエモンが言っているように、寿司屋で10年も修業して寿司職人になるのはナンセンスとしか言いようがありません。
では、どうすればいいのか? まず、メンタルセットを変えましょう。「真面目にコツコツやる」ことが、必ずしも成果に結びつくわけでないことを自覚しましょう。実際、これまで真面目にコツコツ頑張ってきたあなたは、満足のいく成果を上げられたでしょうか? 残念ながら、コツコツ頑張ることが成果につながる時代はとっくに終わってしまっているのです。
だったら、どう考えるべきか? 「ずる賢く」手を抜くべきところは「手を抜く」ことは美徳と考えましょう。ほかの多くの仕事を切り捨てて、ひとつの仕事にフォーカスすることは、はたから見たら「ずる賢く」「手を抜いている」と思われるかもしれません。しかし、それでいいのです。
3カ月集中して学べば、ベテランになるまでネタを握らせてもらえない寿司屋で10年分の経験を積むのと同じスキルを手に入れられる。そう考えましょう。