また、本来は上司がやるべきことを代わりにやっているだけですから、大きな責任もありません。責任はあくまでも上司のものです。仮になんらかの失敗をしてしまっても、責任を問われるリスクは限りなく低い。そういう意味では、ものすごくお得な役回りとも言えます。
率先力を高める魔法の言葉2つ
だとしたら、そんなお得なポジションに就くためにも、率先力を高めていきたいものです。そうするためにやることはふたつ。どちらも、ふだんの会話において使うメソッドです。ひとつは、発言のなかの「会社は~」「上司は~」という主語を「我々は~」に変えること。
同僚同士での会話では、「リモートワークもまともにできないなんて、うちの会社は古いよね」「上司は古いよね」というふうに、愚痴っぽくなってしまうことも多いでしょう。でも、愚痴をこぼしてただ会社や上司を非難するだけではなにも変わりません。
しかし、「会社は~」「上司は~」を「我々は~」に変えて、「リモートワークもまともにできないなんて、我々は古いよね」だったらどうでしょう? 「だったら、なんとかしなければいけない!」という気持ちになるはず。そうして、自ら率先して行動する力を持つことにつながるのです。
率先力を高めるためのもうひとつのメソッドが、「なにかわたしにできることはありますか?」を口癖にすることです。部下という立場にいると、無意識のうちにもどこかで「上から指示されたことをやっておけばいい」という気持ちを持ってしまいがちです。もちろん、それでは率先力は高まりません。
ふだんから「自分がやるんだ!」という意識を自分自身に植えつけるため、あらゆる場面で「なにかわたしにできることはありますか?」と口にするようにしましょう。きっと、みなさんの意識と行動は大きく変わるはずです。