「関係性の把握」が会話には不可欠だ

相手が自分のことをどう認知しているか、そして、自分と相手の間にできあがっている関係性を把握しながら話さないと、相手の心を動かすことは不可能です。幸い中1のころの私には、本音で厳しいフィードバックの嵐を浴びせてくれる数少ない同級生がいました。おかげで、その体験を糧にし、人前で話すことで評価される仕事(予備校講師)に就くこともできました。そして、予備校講師になってからは、関係性を重視した「話し方」の改善を繰り返し、話し方を自らの武器にできるまでになりました。

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「また会いたい」と思ってもらえる2つのコツ

とはいえ、あなたは「他人と良好な関係を築くのは簡単なことではない……」と思うかもしれません。たしかに、「あの人を信頼している」と言われるまでの関係性をつくるには、数カ月、数年と良好な関係を続け、一歩ずつ信頼を築き上げていく必要があるようなイメージがあります。

その認識は間違ってはいません。しかし、例外はあります。あなたがこれまでコミュニケーションを取ってきた、たくさんの人たちとの出会いを思い返してみてください。「はじめまして!」とあいさつを交わしたその日の第一印象から、「あれ? この人とはなんか馬が合う」「何でも話せる感じがする」「信頼できる相手かも」と感じた人が何人かいたのではないでしょうか。

こうした印象を与える人には、共通点があります。それは持って生まれた人柄や人格ではなく、意識しながら実践していけば誰でも身につけられるものです。

その話し方のコツとは、次の2つを満たすことです。

●聞き手の心を動かすこと
●納得して行動してもらうこと