「また会いたい」から始まる黄金サイクル

この2つの満たす話し方を意識するだけで、図表1のような好循環を生み出すことができます。

「また会いたい」と思われ(=関係性をつくり)、あなたを相談相手として選んでもらい(=関係性を深め)、さらに他の人を紹介してもらう(=関係性を広げる)。そんな黄金サイクルが回り、「また会いたい」と思われる関係性がさらに強化されていきます。聞き手から「また会いたい」と思われるだけでなく、さらに味方を増やすこともできるのです。

「○○といえば、□□さん」と言われるようになる

ポイントは、関係性が生まれたら、その関係性を深めてから広げることです。深める前に広げるのではありません。関係性は深めてからでないと、広がりにくいのです。表面的な関係性を広げても、さらなる「また会いたい」には結びつかないのです。

犬塚壮志『人気NO.1予備校講師が実践! 「また会いたい」と思われる話し方』(朝日新聞出版)
犬塚壮志『人気NO.1予備校講師が実践! 「また会いたい」と思われる話し方』(朝日新聞出版)

この黄金サイクルができた結果として、「○○といえば、□□さん」ができあがります。○○にはテーマや分野が入り、□□には「あなたの名前」が入ります。

別の言い方をすると、これはあなたが「ブランド」になったということでもあります。「また会いたい」と思われる話し方を身につけることは、あなたをブランドにすることでもあるのです。

それは、ビジネスパーソンとして生存競争を生き抜くための武器であり、あなたの本来の価値を100%伝えるための技術でもあります。話し方さえ変えれば、あなたを取り巻く世界がどんどん変わっていくのです。

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