せっかちな人に合わせて文章を作る

3.飛ばし読みしても、6割程度理解できるか?

「エネルギーを込めて書いた自分の文章をじっくりと隅々まで読んでほしい」

書き手として、この気持ちは当然です。しかしながら、下記のように、読み方は人それぞれです。

・分析的にじっくりと読む人(じっくり君)
・衝動的に気になる部分だけを飛ばし読みする人(せっかち君)
・飛ばし読み(せっかち君)でザッと読んだあとに、じっくりと読む人(じっくり君)

読み手の読み方を強制することはできません。ですから、こちらが、じっくり君が読んでも、せっかち君が読んでも問題ないように書くことが大切です(書き手はじっくり君の視点で書くことが多いです)。

せっかち君に対応させることで、

・自分の中で伝えたい内容が明確になる。
・じっくり君に対してもより効果的な文章を書くことがでる。

結果、文章にメリハリが生まれ、クオリティがアップします。

急いでいる人が、ザッと読み飛ばしていっても、あなたが伝えたいことが伝わるかどうかを考えながら、

・文章の冒頭
・見出し
・太文字
・赤字
・記号
・改行(段落)
・図解

などを工夫していきましょう。

特に、見出しだけを読んで内容が6割くらい理解できるようになっていると、

見出しだけを読んでなんとなく理解する(せっかち君)
→ 興味があれば
→ 冒頭から詳細をじっくり読む(じっくり君)

といった読み方ができるので、読み手に過度な時間やストレスをかけることなく、あなたのメッセージを必要とする相手に届けることができます。

あなたの文章を「見るように」読んでも、ある程度の内容を理解できるかをチェックしてみましょう。

「ワクワクするメッセージ」と「冷静なデータ」は必要不可欠

4.「感情」と「論理」のバランスは?

「人は『論理』で納得し、『感情』で行動する」
もしくは、
「人は『感情』で決定し、『論理』でそれを正当化する」

ビジネスにおいて、ぜひ理解しておきたいことですが、文章においても「感情」と「論理」はとても大切です。