「勉強1日目」のやる気を取り戻すノート

それでは、ためしに紙やノートに思いつくかぎりの願望を、既に叶ったかのような気持ちになって書いてみてください。なんでもいいです。ぶっ飛んだ夢も、絶対叶わなさそうな願望も、とにかく全部言語化してみましょう。

……どうですか? なんだかワクワクしてきませんか? 心の底から熱いエネルギーが湧いてくるような、そんな感覚がしませんか? その気持ちは、勉強を始めようと決心したときの気持ちにどこか似ているはずです。勉強生活1日目は、ものすごくやる気が湧いてきましたよね。そんな強くてプラスの気持ちを、意図的に生じさせるための「願望ノート」なのです。

願望を言葉にすると、さらなる目標に出会える

勉強と関係のない事柄も書き出すのには理由があります。自分の願望を言葉にすることで、勉強の目標のさらに向こう側の目標を発見することができるからです。例えば、私が書き込んだ項目の一つに「世界から人の悪口を言う人がいなくなって欲しい」というものがありました。素っ頓狂(すっとんきょう)な内容ですが、大真面目にこの願望を実現する方法を考えました。人間は、なぜ人の悪口を言うのか? どんなところに不満があるのか? 満たされていない理由はなんなのか?

──そんなふうに、「なんで・どうして・どうすれば」ということを突き詰めていきます。そうすると、「人の心について研究し、情報発信し、積極的に活動することが私にとって必要である」という結論に至りました。それが私の東大大学院受験のモチベーションの一つになったのです。

私自身、この方法で東大大学院合格以外にも様々な願望を叶えてきました。イラストレーター、漫画家、公式ブロガーなど、レアリティの高い仕事を受けてきましたが、これらもまた「願望ノート」のおかげで実現してきたものです。

画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
「願望ノート」の書き方例
箇条書きで思いつくままにどんどん書いてOK。ここでのポイントは、実現可能性を考えず、すでに願望が叶ったかのように書くこと。自分の願望をどんどん言語化していくことで、プラスのエネルギーが湧いてくるのを実感しよう。