自分を「やる気に満ちた人」に変えてくれる

もともと『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著、きこ書房刊)という本の影響で、願望ノートの習慣が身につきました。もちろん先に述べた通りに、モチベーションの持続という意味でとても役立っていたのですが、もう一点大きなメリットがありました。

ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)
ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)

それは、願望に関する情報へのアンテナが敏感になることです。私の受験で言うと、「大学院に合格する」という願望が常に頭の中にある場合、街中のありとあらゆるものが「合格するためのアイテム」に変わります。

例えば、喫茶店で休憩しているときに「国産グレープジュース」というメニューの「国産」という文字が目に入り、参考書で学んだ「ラベリング効果」を思い出したり。コンビニでクレーマーを見て、クレーマーの心理について分析してみたくなり、社会問題として研究計画書の中で言及しようという発想になったり。こんなふうに無意識レベルで頭の中に「願望」が存在していると、勉強時間外にも、自分を成長させるチャンスに巡り合えるのです。

一体どこからそんなに活力が湧いてくるの? と感じるくらいの、毎日やる気に満ち(あふ)れた人がいますよね。そのような人は、きっと願望ノートなんてなくても「願望ノート」的なメンタリティを作ることができるのでしょう。

……そんな人は「気持ちを高めるノウハウ」なんて必要ありませんね。自然に生きているだけで、高まっていくのですから。生粋(きっすい)のエリートです。

私と同じく、すぐにやる気がショボショボ萎んでいってしまう人は、ノウハウが必要だというわけです。活力が湧いてこないという方はぜひ「願望ノート」の習慣を身につけてみてください。

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