「アラサー主婦」のただっちさんは、昼夜逆転のだらしのない生活を変えようと、たった3カ月の準備期間で東京大学大学院の受験に臨み、見事合格した。受験勉強の期間中、毎日やっていたことは「東大院に合格した」と過去形でノートを付けること。ただっちさんは「この『願望ノート』にはすごい効果があった」という――。

※本稿は、ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

技術を休む若い女性
写真=iStock.com/MundusImages
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毎朝必ず「願望」をノートに書き出していた

朝起きて、まずは願望をノートに書きだそう

ストレッチ、ランニング、ヨガ、朝読書、朝活、お弁当作り、一週間分の作り置き料理……誰かに影響されてはどっぷりハマり、ムンムンやる気をだし、即効飽きてハイ! さよなら!

──それがTHE・私でした。……でも、私だけじゃありませんよね?

そんな私が3カ月間、しっかり勉強を継続することができた具体的な方法をご紹介します。

あなたの勉強のモチベーションはなんですか? ライバルに勝ちたいという気持ち。他人よりも努力をしているという優越感。失敗したくないという恐れ。自分へのご褒美。ありとあらゆる感情やモノが、勉強のモチベーションになりますよね。

だけどちょっと待ってください。一旦立ち止まって考えてみましょう。

最初にあなたを勉強の世界へ誘ったものはなんでしょうか。「夢」であり、「願望」ですよね。そして、「勉強」はそれらを叶える「手段」ですよね。

人間は、平凡で何も変わらないことを心地よく感じる生き物です。だからこそ、新しいことを始めるには、とてつもなく大きなエネルギーが必要です。ましてや、大人になってから自発的に勉強を始めようとするのはかなりハードルが高いです。誰に頼まれたわけでもないし、義務でもないのですから。

そんな大きなエネルギーを利用しない手はありません。しかし、わかっていても勉強することで頭がいっぱいになって、次第に本来の目的と熱い気持ちを忘れてしまいます。勉強を始めようと決心したあの日の、あの心の状態で、毎日勉強ができたら……。

──そこで、私が受験期に毎日欠かさずやっていたことが、午前中の「願望ノート」への書き込みです(もちろん、今でも習慣化しています!)。

「過去形」で願望を書き出す

夢を叶える「願望ノート」の書き方

願望ノートとは、その名の通り、願望を思いのまま書くだけのノートです。例えばこんなふうに、箇条書きで・思いのまま・特に深く考えずに、願望を書き出してみます。

・東京大学大学院○○研究科に合格!
・試験本番で得意な分野が出題された
・家事と勉強の両立が出来た
・毎年海外旅行に行くことができる
・東大で友だちがたくさんできた

これらは実際に受験勉強をしていた頃に書いていた内容です。気付いた方もいるかと思いますが、ここでのポイントは、基本的に過去形で書くことです。

つまり、あたかも願望がすでに叶ったかのように書くのです。これは、願望が叶って当然であると脳に思わせるためです。さらに、願望を叶えたその先の願望も思いつく限り書きつづるのです。ここで実現可能性を考える必要は全くありません。あとで見返して、顔がかぁーっと赤くなるような妄想で大いに結構です。さらに、「毎年海外旅行をすることができる」といったような、本来の目的と直接関係のない願望もどんどん書いていきましょう。