認知症を引き起こす原因は「脳の脱水状態」

認知症とは周囲の状況や自分の状態を正しく認識し、適切に行動するための脳の働き(認知機能)が著しく低下・混乱することで、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまう状態のこと。

ここで重要なのは、認知機能は「はっきりした意識」を土台にして働いているということ。意識レベルが低く朦朧もうろうとした意識障害の状態では認知機能は働きません。

逆に言えば、認知機能をしっかり働かせるには、常に意識レベルが高い状態を維持する必要があるということになります。

そのためには意識レベルの低下や意識障害の要因となる水分不足を解消すること、つまり水分をしっかり摂って意識を覚醒させることが非常に重要になってきます。

水分が不足すると意識レベルが低下して認知機能に悪影響を及ぼす。それが認知症のリスクを高める——そう考えれば、認知症とは「脳の脱水状態」によって引き起こされる症状とも言えます。

ならば、水をしっかり飲んで脳の水分不足を解消することで、認知症の症状を改善・消失へと導くことができるということになるわけです。

データが実証する「水分摂取で認知症が改善」という事実

上の図表は、認知症の高齢者を抱える家族たちによる「認知症を家族が治す」という勉強会で発表されたデータです。月1回ペースで6カ月間行われた勉強会では、

●1日ごとに摂取した水分量
●1日ごとに食事から摂取した栄養カロリー
●1週間ごとの運動時間と運動した回数
●1週間ごとの排便回数

と、それらに伴った認知症の症状の変化が報告されました。

そして、水分摂取・栄養摂取・運動・排便の4項目において量と回数を増やしていった結果、80%の家族が「認知症の症状が消失、もしくはほとんど消失した」と証言していることがわかります。

なかでももっとも影響を及ぼしているのが「水分の摂取量」です。1日の平均水分摂取量を1263ミリリットルから1709ミリリットルと約500ミリリットルも増やしたことが、認知症の症状改善、消失に大きく貢献していることがわかります。

水をしっかり飲む習慣が認知症を改善・消失につながることは、こうしたデータによっても実証されています。