ただし飲み過ぎに注意、上限は1日3リットル

とはいえ「たくさん」にも限度があります。いくら水は命の源とはいえ、大量に、急激に飲むのは危険かつ、逆効果なのです。漢方医学でも、体内に過剰な水分が溜まった状態を「水毒」と呼び、「過ぎたる水分は毒」だと警告しています。

気温や湿度などの外的環境の違いや健康状態や活動量などの個人差もありますが、1日に飲むべき水分量は、1.5リットルを下限とするならば、上限の許容範囲は、基準の2倍程度にあたる約3リットル前後と考えてください。

このくらいの量ならば時間をかけて少しずつ摂取し、オシッコによる排出などの“出し入れ”によって、適量の水分を体内に循環させることができます。

人間が水でできている以上、「水の充足」は健康のいちばんの基本です。高齢者や高齢者を家族に持つ方に限らず、すべての方々に、「水をたくさん飲む暮らし」を始めていただきたいと思います。

【関連記事】
運動不足が「死に至る病」であることを証明する科学的根拠
「食事でがんは予防できるのか」医師が示した最終結論
「80歳でも筋トレをするべき」といえる科学的な理由
がんリスクを半減させる「科学的根拠」のある5つの方法
日本人のがん1位「大腸がん」を予防する4つの生活習慣