では、毎日3食摂る現代人が1食に減らしたらどうなるでしょう? 人間の体はカロリー摂取によって血糖値が適度に保たれるようになっているので、血糖値は下がり続け、無気力になったり、頭痛や吐き気、最悪で失神する可能性があります。

ダイエットを目的にファスティングをするのであれば、3食バランスのいい食事を摂りつつ量を減らすほうが効果的です。

和食は栄養のバランスが良い

健康や栄養バランスの面でも注目され、無形文化遺産にも登録された「和食」ですが、実は韓国料理と並び、塩分と糖質の量は世界一と言えます。WHO(世界保健機関)では1日の塩分量を5g以下にするよう勧告していますが、日本の厚労省だと8g未満で、世界標準と比べても多くなっています。

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そのうえ実際は8gよりも多い、男性で11g、女性で10gの塩分を摂っているとされています。塩分は血圧に大きく関係しますし、高血圧は人間の寿命を縮める最大の原因でもあるので、塩分は控えるに限ります。

糖質については、私が提唱する糖質制限ダイエットだと、ご飯1杯(糖質約55g)で1日の糖質の許容量の50%に達します。糖質の過剰摂取は要注意です。

ビジネスホテルなどの「和朝食」は、白いご飯とみそ汁がおかわり自由の場合が多いでしょう。しかし健康で長生きしたいなら、ご飯もみそ汁もおかわりはしないのが賢明です。

締めのラーメンは最悪

飲んだ後の締めのラーメンは最高ですよね。でもこれ、多くの方が罪悪感を抱いているとおり、体にとっては最悪です。その諸悪の根源を「脂肪」だとイメージしがちですが、実は最も太る原因は、血糖値を上昇させる炭水化物、つまり「麺」です。

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これはご飯やパンも同様ですが、血糖値を下げるには、ご飯やパンと一緒にタンパク質や脂質、食物繊維などを一緒に食べたほうがいいということなのです。

この理屈でいくと、信じ難いかもしれませんが、ラーメンよりチャーシューメンのほうが太りにくいことになります。

その際、注意事項があります。先に麺を食べるのはダメで、必ずチャーシューを優先させます。タンメンやもやしそばなどの食物繊維も効果がありますが、肉(タンパク質)が入っているほうがベスト、一番悪いのが麺だけの具なしです。なお、ラーメンを食べた後は、すぐに20分ほど歩くだけで血糖値を抑えられ、肥満防止になります。

(構成=篠原克周・池垣完)
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