ズラシ続ければ、インパクトは生まれる

さらに僕がモンストの生みの親である木村(弘毅)社長やミクシィの社員と話していると、mixiとモンストの2つの成功事例には「最初は無料で参加できるけどいつのまにかクセになってしまうこと」など共通点があることも分かってきました。木村社長はよく言います。

並木裕太『ズラシ戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「うちの強みは、バイラル(コミュニケーションにより広がる)であり、フリーミアム(最初は無料からの課金)のビジネスモデルなんですよ」

本質的なアセットを見つめ直して更新すること。これが次のヒットの創出にまたつながっていきます。

新規事業をはじめとしたインパクトのあるビジネスを生むことは決して難しいものではありません。組織の中に眠ったままの資産や可能性を秘めたスキルを認識できていないだけ。それさえ見定めることができたら、あとはちゃんとズラシて、試し続ければいいのです。

(構成=梅澤 聡 )
関連記事
なぜタピオカは3回もブームを巻き起こしたか
南場智子「DeNAはマッキンゼーを超えている」
仕事のデキる人が「アート思考」を学ぶべき理由
ダイソンを超えた掃除機、ヒットの意外な秘密
「まるで常識はずれ」変なホテルが儲かる理由