アップルパイの食べ歩きは有名だが……

現地に滞在中、10月1日のNHKニュース(地域版)で「青森県産りんご販売額 5年連続1000億円超」が報道された。それによれば2018年度に、国内外で販売された県産リンゴが約1008億円だったという。

2018年産の生産量も、青森県が他の都道府県を圧倒する。約44万5500トンと2位の長野県(約14万2200トン)の3倍以上。全国の生産量が約75万6100トンなので全国の6割弱(約59%)を青森県産が占めている。その中でも弘前市の生産量は多く、記録が残る2006年の生産量では2位の長野市の4.5倍もの生産を誇っていた。

筆者は、今後はこのリンゴのさらなる深掘りが、より一層の地域振興になると思う。

弘前には、弘前観光コンベンション協会が作成する「弘前アップルパイガイドマップ」と「弘前タルトタタンガイドマップ」がある。いずれもリンゴを使ったスイーツを市内で食べられる喫茶店やパン店を紹介している。

「コーヒーとリンゴのマリアージュ」はいかが

一方で、「青森県民は、リンゴは買うより、もらうことが多い」「リンゴは生食がもっともおいしい」という声も聞いた。その通りだろうが、そうした地元意識はひとまず横に置き、例えば「コーヒーとリンゴスイーツのマリアージュ」(飲み物と食べ物の組み合わせ)を、さらに訴求してはいかがだろう。

スターバックス弘前公園前店の入口には、手書き文字とイラストで「アップルクランブルパイ」(480円+税)の黒板が置かれていた。店内には手書き文字・イラスト・写真で「おいしいアップルパイが届けられるまで……」の板書もあった。

こうした宣伝上手な手法に学ぶのも、ひとつの方法だろう。地産地消をモノづくりとコトづくりで融合させた先に、弘前のコーヒー文化の未来志向があるように感じた。

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