鮎の千切りポテト衣焼き
(2人分)
1.鮎2尾(3枚におろす)に塩・コショウをふる。 2.じゃがいも(メークイン4個)は皮をむいて千切りに。ボウルに移して塩・コショウをふる。 3.2つに2を分け、その上に1を半分ずつ置いてラップをかぶせて冷暗所に置いてなじませる。 4.大葉を1枚ずつ3の鮎の上に載せて、じゃがいもで鮎を包むようにして、小さいフライパンにサラダ油(15g)をひいて焼く。途中でバター(20g、できれば無塩)を回し入れながら両面をむらなく焼く(じゃがいもの器の中で鮎が蒸し焼きにされるイメージ)。 5.表面の余分な油分は拭き取る。◆昭和天皇から「おいしかった」とご伝言をいただいた料理。
バナナの生ベーコン巻き
(2人分)
1.バナナ(2本)は皮をむいて1本を半分に切る。 2.まな板の上にラップを敷き、生ベーコン(2mmのスライス4枚)を挟み、その上にガラスの瓶の平らな部分を使って生ベーコンを叩いてのばしてバナナの幅にする。 3.生ベーコンにバナナを載せ、片栗粉(10g、ふるっておいたもの)をふって手前から奥へしっかり巻く(4つできる)。 4.フライパンにサラダ油(15g)をひき、温まったら3を入れ、360度ゆらし回しながら無塩バター(20g)を入れて色づける(ベーコンが色づいた頃に中のバナナがふわふわになる)。 5.クッキングペーパーで余分な油を取る。◆ベーコンはなかなかのびないが、根気よくのばす。
※掲載しているレシピは、工藤氏の著書『陛下、お味はいかがでしょう。「天皇の料理番」の絵日記』(徳間書店)より。レシピは要約している。
1946年、埼玉県生まれ。日本銀行霞町分館で修業中、17歳で秋山徳蔵氏の面接を受け、宮内庁大膳課厨房第一係に奉職。89年昭和天皇崩御により退官。現在は大阪青山短期大学特別講師や講演活動などを行う。著書に『昭和天皇と鰻茶漬け 陛下一代の料理番』(河出文庫)ほか多数。
工藤 極
1951年、東京都生まれ。学習院高等科卒業後、「代官山 小川軒」で修業し、74年から5年間、宮内庁大膳課厨房第二係に奉職。退官後は料理修業のため渡仏。帰国後「麻布きゃら亭」を開業。現在は東京・江古田にある「ビストロ サンジャック」のオーナー・シェフ。