日本にいると「世界は経済だけで回っている」と思いがち
日本にいると「世界は経済だけで回っている」と思いがちですが、海外では現地の宗教的な背景がマーケティング上の大きな要素になってきます。19年3月にインドへ行き、最大で1億人が集まるという世界最大の宗教イベント「クンブメーラ」を見てきたのですが、その会場では「ここでは信仰心によって世界が動いている」と実感しました。
クンブメーラの主役は、サドゥと呼ばれるヒンドゥ教の出家者で、彼らはインド周辺に400万~500万人もいるといわれます。現世では死者扱いで戸籍もなく、ほとんど全裸で全身に灰をまぶした姿で過ごしています。その姿を眼にするだけでも、自分の世界観が変わります。
私の旅は一般的な旅行とは異なり、ずいぶんディープなものだと思います。しかし、非日常の経験をするという意味では、どこを旅しても同じです。旅先の出来事に対してどのような価値観のもとに、どう判断し、どう行動したかを語れば、自分という人間をアピールできます。旅先がどこであろうと、それだけを心に留めておけばいいのです。
品格を上げるポイント:旅先はどこでもいい、経験を語ること