日本にいると「世界は経済だけで回っている」と思いがち

日本にいると「世界は経済だけで回っている」と思いがちですが、海外では現地の宗教的な背景がマーケティング上の大きな要素になってきます。19年3月にインドへ行き、最大で1億人が集まるという世界最大の宗教イベント「クンブメーラ」を見てきたのですが、その会場では「ここでは信仰心によって世界が動いている」と実感しました。

旅先の写真を見せるとさらに効果的●2007年に「世界一周ダンナ探し旅」で訪れたヨルダンでは素敵な男性との出会いも(写真右)。左の写真は、宗教行事の主役である出家者サドゥと(19年3月、インド)。

クンブメーラの主役は、サドゥと呼ばれるヒンドゥ教の出家者で、彼らはインド周辺に400万~500万人もいるといわれます。現世では死者扱いで戸籍もなく、ほとんど全裸で全身に灰をまぶした姿で過ごしています。その姿を眼にするだけでも、自分の世界観が変わります。

私の旅は一般的な旅行とは異なり、ずいぶんディープなものだと思います。しかし、非日常の経験をするという意味では、どこを旅しても同じです。旅先の出来事に対してどのような価値観のもとに、どう判断し、どう行動したかを語れば、自分という人間をアピールできます。旅先がどこであろうと、それだけを心に留めておけばいいのです。

品格を上げるポイント:旅先はどこでもいい、経験を語ること

徳田和嘉子
元クロスFM社長
1983年、茨城県生まれ。水戸一高、東京大学法学部卒。在学中に書いた『東大生が教える! 超暗記術』がベストセラーに。現在はMAYAホールディングス顧問。
 
(構成=久保田正志 撮影=市来朋久 写真=iStock.com)
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