毎日社説は続けてこう書いている。

「ソ連侵攻時、北方四島に住んでいた約1万7000人のほぼ半数が脱出した。残りの島民も後に強制退去させられ、多くが抑留を経て日本に帰還した苦難を体験している」
「そんな戦争被害者である元島民に『戦争』を解決の手段として押し付けるというのは無神経に過ぎる。元島民が不快感を示したのは当然だ」

丸山氏は、戦争体験者の悲しみや苦労をまるで理解していない。これまでどんな環境で暮らし、何を学んできたのだろうか。

憲法の条文を理解せず、尊重も擁護もできない国会議員

次に東京新聞の社説を見てみよう。

後半で「国内外に多大な犠牲を強いた先の大戦の反省から、戦争放棄と戦力不保持を憲法に明記した。平和主義は国民主権、基本的人権の尊重と合わせて憲法の三大理念だ」と指摘し、次のように訴える。

「外国による『不法占拠』が続く日本固有の領土は平和的な外交手段によって取り戻すべきであり、戦争という強硬手段で奪還すべしと考えているのなら、極めて不穏当で、平和主義を踏みにじる」
「ましてや国会議員としての発言だ。憲法の条文を理解せず、尊重も擁護もできないのなら、そもそも国会議員たる資格はない」

その通りである。憲法を無視し、平和主義を顧みない丸山氏。国会議員たる資格ばかりか、政治家としての資質に欠けていると言わざるを得ない。

(写真=時事通信フォト)
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