とはいえ、話しベタであるのは変わりません。昔から噛むし、どもることが多くて、「おはようございます」など、電話での第一声がうまく出ないこともありました。話に夢中になると早口になるし、「あの~」「本当ですか」という口癖も出てくる。
それはお客様に不快感を与える、と先輩に指摘され、癖の改善に取り組みました。ラベルプリンターで「NGワード」をシールに印字して、車の運転席や会社の机などに貼り、常に意識するようにしたのです。すると半年後には言わなくなりました。心がけているのは、ゆっくり話すこと。口癖や頷きなどの癖を調節できるし、焦った印象を与えないので信頼感につながります。
今でも自他ともに認める人見知りです。それでも業績を残せているのは、真剣にお客様のことを考えていることが、普段の態度から理解してもらえているのかもしれません。伝えるのが苦手でも、伝わることはあるんです。
私の必殺トーク術:1円にもならないプライドなんか捨てる
プルデンシャル生命保険 エグゼクティブ・ライフプランナー
1977年生まれ。2006年入社。生命保険・金融サービス専門職のトップクラスで構成されるMDRTの入会基準を9年連続達成する。