まず、面接シーンにおいて、スーツの色はネイビーかチャコールグレーが鉄則。また、シャツは白地か水色地、さらにネクタイはネイビー地に小さなドット柄が間違いがない。
「ネイビーの無地のネクタイもルール上は問題ないのですが、ネイビーのジャケットにネイビーの無地のネクタイだと、地味すぎて雰囲気がお通夜のようになる可能性が。小さなドット柄のネクタイのほうが印象がいいでしょう。ストライプも、ビジネスシーンで使える柄ですが、ややカジュアルな印象なので、面接の場合は避けたほうが無難です」
小紋柄の場合も同様に模様が大きいとカジュアルな印象を与える。小さめの柄を選ぼう。とくに、幾何学模様が入った、表面に凹凸のないプリントタイには要注意。デザインが派手すぎたり、奇抜だったりして、相手に誠実で知的な印象を与えない。柄がある場合は、小さめで縦糸と横糸で模様をほどこしたジャカードタイを選ぼう。やりがちなミスとして、ボタンダウンのシャツがある。ボタンダウンはスポーティなイメージなので、面接には不向き。襟の開きが90度よりやや広い、セミワイドタイプがベストだ。
Q.どの靴が面接に向いている?
【答え】AAは黒のストレートチップなのでOK。Bは色はこげ茶なのでOKだが、「外羽根式」でカジュアルすぎるため、面接には不向き。Cのローファーはビジネスや面接には向かない。Dは明るすぎる茶色のため、面接には向かない。
次は靴。色は黒かこげ茶で、デザインはストレートチップ、ウイングチップ、プレーントゥ、モンクストラップが基本。紐靴でも、羽根が足の甲と離れている「外羽根形式」の靴は、カジュアル度が高いためNGだ。
「脱ぎ履きがしやすいという理由でローファーを履いている方がいますが、ビジネスシーンではルール違反。靴に限らず、着ていて楽、暖かいなど、男性は機能性で服を選びがちです。しかし、ファッションは“相手がどう思うか?”という視点で選ぶことが重要なのです」
見落としがちなのが靴下。色はやはりネイビーか濃いグレーなどで、座ったときにスラックスの裾から素足が見えない長めのものを選ぼう。ホーズと呼ばれる、ひざ下まで丈のあるものを選ぶと安心だ。さらに、ベルトとバッグは革製品を選び、靴の色と揃えるとバランスがいい。また、時計に関しても、革ベルトで3針タイプを選ぶとよいだろう。