なにが「面接」の成否をわけるのか。雑誌「プレジデント」(2018年10月29日号)では「面接」に関する大特集を組んだ。今回、そこから3つの基本を紹介しよう。第3回は「マナーを超えて好印象を与える服装」について――。

ルールを知ってロジカルに考える

第一印象をよくするには服装に気を使うのが一番。しかし、男性専門にコーディネートサービスをしている吉田泰則氏は、男性はスーツ姿を“制服”のように捉えていると語る。

「スーツを着ていれば、とりあえずOKという感覚の方が多いですね」

間違いとまでは言わないが、そこに「ファッションは相手への配慮」という1つの視点が加わるだけで、着こなしはグッとよくなるとか。

「スーツスタイルの起源は、欧州の貴族階級の服装です。彼らは、相手に失礼がなく、自分のポジション(職業や地位)にふさわしいかという視点で服装を選んでいました。現代でも、この精神がスーツ選びの基本になっています」

では、どう選べばいいのか? ポイントは「ルール+ロジカル」だ。

「ビジネスシーンの服装には、ルールが明確にあります。それを知り、相手や場所によって筋道を立てて考えれば、失敗しません」