また、ネットワーク系アプリでインクルージョン・ジャパンの吉沢氏が着目するのは、Chromeの使用率の差だ(図3)。
「Chromeは機能的に優れたブラウザアプリですが、標準的には装備されておらず、自分で入れなければならない。その行動力の差の表れです」
中毒的に時間を費やすアプリの代表といえば、YouTubeだろう。やはり低年収層の使用率が高い(図4)。
「無限に時間を搾取するアプリの典型ですね。ゲームアプリも同様です。高年収層は時間管理意識が高いので、動画閲覧を意識的に控えているのではないでしょうか」
アプリの数については、高年収層、低年収層とも、0~5個と少ない人から、101個以上と多い人まで、ばらつきが見られた(図5)。
「数が多い人は、何でも試してみるというスタンスなのでしょう。アプリはアイデアの塊なので、使ってみたら、何かよいヒントが見つかるかもしれません。逆に、高年収層で数が少ない人は、厳選しているのでしょう。高年収層の中には、極端に整理整頓が好きな人がいますし」