天気予報の「有料アプリ」を使う人がじわじわと増えている。ウェザーニューズの有料アプリの会員数はこの3年で約3倍、同社の個人向け事業はこの3年で売上高が1.5倍になっている。背景にはなにがあるのか。ITライターの酒井麻里子さんが取材した――。
「タダで当たり前」のはずの天気予報アプリに有料課金する人が急増
有料会員数がこの3年で約3倍に急増した天気予報アプリがある。株式会社ウェザーニューズが提供する「ウェザーニュース」だ。アプリの累計ダウンロード数は2600万回超。同社は具体的な有料会員数を公表していないが、アプリを含む個人向け事業の売上高はこの3年で42億円から61億円と1.5倍に成長している。
天気予報アプリは競争の激しいジャンルだ。ライバルは日本気象協会の「tenki.jp」や、ヤフーの「Yahoo!天気」で、いずれも地域・時間別の天気や雨雲レーダー、熱中症の危険度や災害情報など情報は豊富だ。「ウェザーニュース」も多くの機能を無料で使うことができる。
テレビやネットを開けばタダでいくらでも手に入る「天気予報」にわざわざお金を払う人が増えているのはなぜなのか。