ダウンロード数1位も月額330円は強気の価格設定
App Storeの「天気」カテゴリランキング(2021年8月17日時点、無料アプリ)では、1位がウェザーニュース、2位が「Yahoo!天気」、3位が「Yahoo!防災速報」、4位が「tenki.jp」となっている。また、Google Playではウェザーニュースが1位、Yahoo!天気が2位だ。
ちなみに、Yahoo!天気はすべての機能が無料。tenki.jpは月額110円を払うと「プレミアム会員」として気象衛星の画像や1時間ごとのピンポイント天気などが見られる。ウェザーニュースの月額330円(プラットフォームにより若干異なる)は、天気アプリとしては強気の価格設定といえる。
かつてはテレビ局などへの気象情報販売が主な事業
ウェザーニューズは、2009年に現在のスマホアプリの前身となる「ウェザーニュースタッチ」を配信し、2011年には有料制度(当時はiOS向けが350円、Androidは315円)を導入した。アプリとウェブを集計した月間利用者数(MAU)は、2019年5月の2600万に対して2021年5月は3800万と2年間で約1.5倍に増加している。
かつてはテレビ局等に天気予報の原稿を販売したり、鉄道や航空などの交通会社向けに気象情報を提供したりするのが主な事業だった。だが、直近ではアプリもその売り上げを急速に伸ばしている。広告なども含めた個人向けの「モバイル・インターネット気象事業」の売上高は、2019年には42億円だったのに対し、2021年には61億円までに成長。これは会社全体の売上高の3割にあたる。