日々是プレゼンの意識で仕事に臨む

最後に3つ目の「そもそもプレゼンをする機会が少ないので、プレゼン力がなかなかつかない」という悩みについてです。こうした悩みをもつ方はプレゼンテーションを狭く捉えています。

プレゼンテーションとは、取引先に対して商品提案をおこなうようなフォーマルなものだけではありません。会議での発言も、上司への報告や説明も、パーティや宴会でのちょっとした挨拶も、自分の伝えたいことを相手に伝えるという意味ではすべてプレゼンテーションです。「プレゼンをする機会が少ない」どころか、仕事はプレゼンテーションの連続なのです。「日々是プレゼン」の意識を持ち、どんな場面でもわかりやすく魅力的に話すことを心がけていれば、みなさんのプレゼン力は確実に向上します。

「自分はアガリ症だからプレゼンが下手だ」とか「プレゼン力に自信がないので、本番でも自信がなさそうなプレゼンになってしまう」「自分はプレゼンをする機会が少ないで、プレゼン力がなかなかつかない」といった悩みごとは、実は心の中で自分が勝手に作っているだけなのです。ちょっと「考え方」を変えるだけで、そうした悩みごとはすぐに解消できます。

まずはプレゼンテーションに対する「考え方」を変えてみてください。あなたの考え方が変えれば、あなたのビジネス人生も変わります。

西野浩輝(にしの・ひろき)
マーキュリッチ 社長
米テンプル大学MBA。大阪大学大学院修了。リクルートにて法人向け教育プログラムの営業、商品開発、マーケティングを担当。その後、アメリカン・マネジメント・アソシエーション(AMA)を経て、2003年に創業。これまで約6万人に指導。著書に『仕事ができる人の伝える技術』(東洋経済新報社)などがある。アダットパートナー講師。
(写真=iStock.com)
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