私は昔から勉強が大の苦手で、高校生の頃は成績が60人中58番目。下にまだ2人いましたが、カンニングしてその順位でした。そういう男ですから、1967年に家具店を始めたときも経営の勉強はまったくしませんでした。ヒト、モノ、カネ、すべてが自己流です。そのせいか失敗ばかりで、悩みは尽きることがなかったです。

ニトリHD会長 似鳥昭雄氏

そんなときに出合ったのが、チェーンストア理論の第一人者、渥美俊一先生の本でした。旭川のメーカーまわりをしていたとき、ある会社の応接室に1冊だけ置いてあったのです。何気なく手に取ってみたら、日頃の悩みに対する答えがすべて書いてあって、目からうろこが落ちる思いでした。

衝撃を受けたのは、チェーンストアの店舗数です。当時は「5店舗以上になると社長の目が届かなくなって倒産する」というのが店舗経営の常識でした。ところが、渥美先生は「最低11店舗なきゃチェーンストアじゃない」という。そういう世界があるのかと驚きました。読めば読むほど、もっと知りたいことが出てきます。そこで渥美先生が主宰する「ペガサスクラブ」に入って教えを乞うことに決めました。