お金持ちはポイントも「資産」と見なす
物価高が続く中で実質賃金は上がらず、稼ぐ力をいかに身につけるかが課題となっている。本誌では稼ぐ力と生活習慣の関係を探るため、「お金と生活習慣」についてのアンケート調査を実施。1531人から回答を得て、「高収入を得る人の生活習慣」に迫った。
まず注目したのは、買い物で付与されるポイントやマイル。多くの人が「おまけ」程度に考えているかもしれないと予想したが、アンケート結果を見ると、年収によって大きな意識の差があることがわかる。「積極的に貯めている」「どちらかといえば貯めている」を合わせた割合は、年収にかかわらず8割を超えており大差はない。しかし、注目すべきは「積極的に貯めている」と回答した人の割合だ。年収300万円未満では22.3%だが、年収が上がるに従い割合が増え、年収1500万円以上では34.5%に達している。
年収が低いほど受動的に「どちらかといえば貯めている」人が多く、ポイントやマイルは「節約のツール」であることがうかがえる。対して年収が高い層は、ポイントを「消費活動から生まれるリターン」、つまり「資産」の一種として捉えている可能性がある。彼らは情報収集などの手間をかけてでも、より多くをつかみ取りにいくのだ。
NISAをフル活用して長期・分散型のポートフォリオを組む
年収が高い層は、数百万円の投資判断から数百円のポイントまで、金額の大小にかかわらず「資産の価値を最大化する」という一貫した姿勢で臨んでいるようだ。
このことはNISAの利用率からも読み取れる。年収1500万円以上の層の利用率64.6%に対し、年収500万円未満では50.8%にとどまる。さらに「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用している割合を比較すると、前者は46.9%で後者は24.6%と、差が開いた。高所得者は非課税制度のメリットをよく理解し、最大限使いこなすことを考えているのだろう。
投資のスタンスは、年収が高いほど「長期的な資産形成を目指すインデックス・分散投資」を選ぶ傾向が強い。一攫千金を狙うような投機的な手法ではなく、歴史が証明している「王道」を着実に実践しているわけだ。
実際に投資している商品にも差は表れている。たとえば「外国株式」の購入経験を見ると、年収1500万円以上では66.3%と約7割に達しているのに対し、年収500万円未満の人を合計すると3割以下にとどまる。年収が高い層は世界の成長企業にも目を向け、投資先を分散させている。彼らの行動は単なるリスクヘッジではなく、世界の成長を自らの資産形成に取り込もうとする攻めの姿勢の表れだともいえそうだ。
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