10.【接待】主賓が下座を希望したらどうするか

Q. 接待相手が、「上座なんて滅相もございません」と下座を希望して譲らない。さて、どんな対応が最善か?

A. 最低でも2度はお勧めを。「どうぞ奥に」「夜景が見えますから」など言葉を変えて。それでも拒否されたら、先方の意思通りに。固辞される側は困るので、自分が接待されるときは上座に座りたいものです。(伊東)

11.【商談】ポイントの示し方はどうするか

Q. ここ一番の重要なプレゼンで、強調したいポイントがある。どんなふうに指し示すとキレイに見える?

A. 人差し指で指すのは相手を非難する意味があるのでNG。また手の甲は“陰”を表すため、指し示すときは相手に手のひらを向けます。画面が大きい場合は、レーザーポインターを使用するのもよいでしょう。(伊東)

12.【商談】相手の名前を忘れてしまったらどうするか

Q. 久しぶりに会った取引先。一緒にした仕事も人物像も覚えているが、名前だけ出てこない! 何と言えばいい?

【×】すみません! お名前、何ですっけ?
【○】先日は楽しく過ごさせていただきました。ところで最近物忘れがひどくて……

A. 名前を忘れてしまったら、以前会ったときのエピソードなどを語り、記憶には残っていることを強調しましょう。その話の中で、相手はあたかも名前を呼ばれた感覚になります。極端に不快になることはないでしょう。(伊東)

マナーのプロ 伊東絹子
パソナグループのキャプランが展開する人材研修サービス「Jプレゼンスアカデミー」のインストラクター。企業、官公庁をはじめ年間200以上の研修・講演を担当する。
(鈴木 工=構成 中野伸哉=イラストレーション)
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