「研究開発は成長戦略を推進する要。世の中の変化に敏感に対応していくためには、すべての動きを前倒しして、未来志向の研究開発に戦略的に投資を行う必要がある」。
三菱電機社長 柵山正樹(AFLO=写真)
2月中旬、三菱電機が取引先など向けに開いた研究開発成果披露会で、柵山正樹社長はそう力を込めた。2年前、社長就任と同時に創立100周年を迎える2020年度までに「連結売上高5兆円、営業利益率8%以上の達成」という新しい経営目標を掲げた。最近の円高や株安など足元が不透明な中でも「修正は考えずに成長性、収益・効率性、健全性の3つの視点から、外部環境の変化に影響されない経営を継続する」と言い切る。
成長戦略実現に向けた新たな価値の創出では、20年までの短期、その先の10年、20年後の中長期を見据えて研究開発をバランスよく推進するという。昨年7月には「未来イノベーションセンター」を新設し、まったく新しい市場に必要な未来技術の探索にも乗り出した。自動車や産業用ロボットなどに簡単に搭載できるコンパクトな人工知能や完全自動運転技術を軸とするスマートモビリティ、さらに住宅やビルなどの住空間で、快適性や地球環境に配慮した高精度センサーの開発など取り組む先端技術は多彩だ。
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