実は私も若い頃、住宅の営業でモデルルームに来たお客様にこれをやっていた。部屋を移動しながら説明し続けて、ふと後ろを見たらお客様がいなかったという苦い経験もある。

「説明するのが営業」という間違いから一刻も早く抜け出さないと、永遠にダメ営業マンであり続けることになる。

3位「知ったかぶり」は大恥のもと。わからないことをごまかしてばかりいると、誠実さに欠ける人だと思われるようになる。これを防ぐためには、たとえばローンの話をするなら「ローンについて何か知っていることありますか?」と先にお客様に質問すればいい。散々知ったかぶりをしたあとに、「私、銀行に勤めているんです」なんて言われたら、それこそ立ち直れない大恥だ。わからないことは「あとで勉強してきます」でいい。後日アポイントを取る口実となり、むしろチャンスにつながる。

仕事で好かれるマナーの大原則
1.相手先の予習をきちんとする
2.わからないことは持ち帰ってすぐに返答
3.相手の話をよく聞く

【調査概要】楽天リサーチの協力を得て実施。対象:組織で働く300人(20~50代、男女比1:1、営業・販売職対象) 期間:2014年3月3~5日 【集計方法】回答を次のようにポイント化して集計(救いようがないバカ:4、かなりバカ:3、ちょいバカ:2、気にならない:1)

営業コンサルタント・関東学園大学経済学部講師 菊原智明
1995年大学卒業後、トヨタホーム入社。クビ寸前の売れない時代を過ごすも、仕事スタイルを一変させ、4年連続トップ営業マンに。2006年独立。
(構成=伊藤左知子)
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