Q12の「話し方」に関して興味深かったのは、「人の話を聞かない」と「口が軽い」への嫌悪度、出没率、自覚率がほぼ同じだったことだ。人の話はあまり聞かないくせに、聞きかじった個人情報を垂れ流しにする女性……。心当たりはないだろうか。
例えば、第7問で問うたように、同僚のプライベートな話を本人の許可なく職場で話題にした場合、「口が軽い」と嫌われる恐れがある。職場での度を過ぎたおしゃべりには注意したい。一方、悪口・陰口・愚痴の多さには自覚率も高いのは面白い。ある程度は自分のおしゃべり好きを自覚しているのだ。
第8、9、10問は、Q13の上位3位である「自分の考えを押し付けてくる」「嫉妬深い」「悲観的で卑屈」に対応した質問だ。いずれも女性のほうが男性よりも10ポイント以上高く、同性の考え方に苛立つ女性の姿が見えてくる。さきほど愚痴の多さに自覚的な女性が多いことがわかったが、そうした女性は「悲観的で卑屈」だと同性に受け止められているかもしれない。
本題から少し離れるが、私が衝撃を受けたのは、専業主婦志向の女性が2割を超え、「キャリア志向が強い」と自覚する女性は2割に留まったことだ。働く女性たちがアンケート対象であるにもかかわらず、このような結果が出たことは暗澹たる気持ちにならざるをえない。