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投資になじみのない人は何から始めればいいのか。地方の元会社員で個人投資家の桶井道(おけいどん)さんは「投資をするためには種銭が必須です。自分を幸せにする事柄を実現するためにも『何にお金を使わない』とルールを決めて実践すれば、普通の会社員生活の中で1500万円以上が貯まる」という――。
札束
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なぜお金の話にウンザリする人が増えているのか

国は国民へ訴えます。「貯蓄から投資へ」。メディアは言います。「老後のお金は自分でなんとかする時代だ」。SNSも浮かれている。「今夏のボーナス100万円もらった」。それでどうやら同僚も「新NISAを始めた」らしい。

毎日毎日お金の話を聞かされウンザリしている人が増えている印象があります。そんな感覚になるのはしかたないでしょう。

ただ、ウンザリするのは、心のどこかで「このままではお金の問題はきっとマズイことになる。例えば、老後とか。投資したほうが、きっと将来ラクな生活ができるんだろうな」と思っているからではないでしょうか。

では、毎月キツキツの生活の中で投資にお金を捻出すればいいのか。それには「ウンザリしない節約」を実践することがおすすめだ。

節約に失敗する人がやりがちな行動

あなたは、節約というと、きっと「まずは支出の把握」、続いて「コストカット」と思い浮かべるでしょう。その初動からしんどい作業ですし、無理にやっても続きません。我慢が前提だからです。「失敗する人」にありがちな具体的な行動のトップといえるでしょう。

はじめにすることは、「価値のランク付け」です。この時点では、支出額を気にせずに、自分を満たしてくれるものをリストアップするのです。

推し活、カフェ巡り、映画、ヨガ、サウナ、スイーツ、グルメ、スポーツ観戦……。

頭に浮かぶままリストアップして、優先順位をつけてみてください。1位ないし上位については、今のあなたを幸せにしてくれていることですから、支出は大目に見てかまいません。我慢する必要はないです。

対して、下位にあるものについては支出を見直しましょう。また、このリストに載らなかった事柄に関しては、コストカットの対象となります。これらで節約できた額の一部を、1位ないし上位に振り分けても構いません。それによって、あなたはきっと今を十分に満たすことができるでしょう。これで今を我慢しない生活が可能です。