集中力を持続させるには何をすればいいか。精神科医の樺沢紫苑さんは「集中力の持続時間の目安として『15分・45分・90分の法則』がある。睡眠中の脳のリズムは90分だが、実は日中もこのリズムは続いており、覚醒と非覚醒を繰り返している。集中力を持続させるには、『脳が疲れ切る前に休む』といい」という――。
※本稿は、樺沢紫苑『精神科医が教える! 心がスッと軽くなる93の処方箋』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
集中力の波に乗るための睡眠時間
【相談】
やることが山積みなのに、途中で集中力が切れて嫌になってしまいます。
なにかよい対処法はありますか?
【処方箋】
「7時間睡眠」「1分運動」「早めの休憩」で集中力をキープ
低下した集中力を回復させるのは、大変難しいです。
ですから、集中力が高いときにバリバリ働き、集中力が下がってきたら休息する。集中力の波に乗るというのがポイントです。そのためにまず必要なのが「7時間睡眠」。
睡眠不足では、何をしても集中力が発揮できません。
次に「1分運動」。仕事の合間に運動すると、脳内物質がシャワーのように出るため、集中力を回復させる効果があります。運動の時間を取れない場合は、階段の上り下りや、郵便受けを見にいくなどでも効果があります。
30分〜1時間に1回くらいは立ち上がって、1分ほど歩くようにしましょう。スクワットを10回ほどするのもおすすめです。
最後に「早めの休憩」です。ものすごく疲れてから休憩してもあまり回復しませんので、疲れる前に休むようにしてください。

