やりたいことがあるのに時間がない人はどうすればいいのか。元日本マイクロソフト執行役員の澤円さんは「とりあえず出ている会議など、『とりあえず』と付くものを一度やめてみるといい。睡眠時間だけは絶対に削ってはいけない」という。節約系YouTuberの節約オタクふゆこさんとの対談をお届けする――。

※本稿は、マイナビ健康経営のYouTube番組「Bring.」の動画「『向いていること』『やりたいこと』の2軸で考える、『得意なことの見つけ方』。キャリアを自在にデザインできる頭がいい人の思考法」の内容を抜粋し、再編集したものです。

腕時計で時間をチェック
写真=iStock.com/Doucefleur
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「得意なこと」の見つけ方

【節約オタクふゆこ】ビジネスパーソンの生き方には、与えられた仕事に一生懸命取り組んでプロフェッショナルとして生きる人がいる一方、将来像をイメージしてスキルや経験を蓄積し、選択的にキャリア形成する人もいます。単刀直入にお聞きしますが、やはりキャリアは「得意なこと」を選んだほうがいいと思いますか? また、自分の「得意なこと」は、どのように見つけるといいでしょうか?

【澤円】「得意なこと」でキャリアを積めるなら、それに越したことはありません。その理由は後述しましょう。また、「得意なこと」の見つけ方については、逆説的になりますが、「方法論で見つかるものではない」と考えています。

いまは少しネットで調べれば「答え」が見つかる時代ですから、どうしても「方法」を求めてしまいますよね。しかし、方法を探して具体的な行動を起こさないでいると、本質から離れてしまうのです。そもそも、自信を持って「得意なこと」といえるものがない可能性もあります。それでも、得意に近いものを見出して、「得意」にしていくには行動が大切です。

「やりたい」「向いている」の2軸で考える

【節約オタクふゆこ】確かに方法がわかっても、行動しないことにはなにも始まりませんね。

【図表1】「得意なこと」は「やりたいこと」「向いていること」の2軸で考える

【澤円】抽象的な話になってしまいますから、具体的な話をしましょう。まずは、自分の内面を棚卸しします。それには、「向いている・向いていない」という軸と「やりたい・やりたくない」という軸の組み合わせで考えるといいですね。

「向いている」と「やりたい」が一致している領域(◎)は、いわば「天職」です。苦もなくできてモチベーションも維持できるので、継続しやすく結果も出やすい。これははっきりと「得意なこと」といえますし、やったほうがいいでしょう。