いま、日本企業の株価は上がり続けていますが、現在も活動している会社の「企業価値」とは、コロナ禍という未曽有のドラマと地続きなのです。今後、日本企業はいかにして企業価値をさらに高めながら、成長していこうとしているのでしょうか。コロナ禍と戦ったサービス業界の一企業の、「存在意義」をかけた攻防戦の真相に迫ります。
議論すべきは「コロナ禍より前の2年」の企業業績
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、経済活動が止まったかに思えた2020年春の日本。私が最初にしたことは、従業員の不安をなんとか取り除こうとすることでした。
わが社が置かれた状況は、他の外食と比較してもかなり厳しいものでした。われわれには時短営業協力金と無関係の事業もたくさんあります。そのため、外食店を休業することに対して支給された時短への協力金が売上減に占める割合は、他の外食企業で40~50%になるのに対し、わが社では10%程度にすぎなかったのです。
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(構成=大竹聡 図版作成=佐藤香奈 撮影=大沢尚芳)

