今の日本経済は「バブル経済」と言えるのでしょうか。多くの日本株は「外国人に買われている」という状況はいつまで続くのでしょう。コロナ禍では、日本株の価値や不動産価格が下がらなかったことが功を奏し、経済は何とか保たれました。今は、金融機関が健全な状態が続いていると言います。

バブルなのか? もしバブルなら、どうなるのか?

今年に入ってからの日本市場における株価の急上昇をもって、バブル景気の再来かという声も聞かれます。

そもそもバブルであるかどうかを考えるうえでの指標にも、さまざまなものがあります。たとえばITバブルのときには、新興企業の業績をPER(株価収益率)では測れない一方で、こうした企業の場合は、株価は利益の何倍かではなく売上高の何倍かで決まるのだから、用いる指標はPSR(株価売上高倍率・時価総額を年間売上高で割ったもの)で良いというロジックが出てきたこともあります。

(構成=大竹聡 図版作成=佐藤香奈 撮影=大沢尚芳)