値引きで競わず、サービスのクオリティを上げて消費者のニーズに応えることで企業は成長していく。サービス業、特に飲食業界においては、あらゆる場面で働く「人」が企業価値を生み出している部分が大きいと言えます。働く人々のモチベーションをアップするためには、会社の未来像を従業員と会社が共有できるかどうかにかかっていると菊地さんは訴えます。

人が思うように採れない時代、会社は人に何を訴えるべきか

人口減少に加え、労働力の追加的供給に期待が持てない今後は、まさに人が採れない時代です。どんどん人がいなくなると言ってもよく、そんな時代に伸びる会社とは、シンプルに、人が働きたくなる会社だと言えるでしょう。

人が働きたくなる会社とはどんな会社か。そもそも、人は会社に対して、何をしてくれるところだと期待しているのか。そこから考えてみます。

(構成=大竹聡 図版作成=佐藤香奈 撮影=大沢尚芳)