ビジネスパーソンの情報源として日本経済新聞を読んでいる人は多いと思いますが、読み方の技術を磨けば、別の世界が見えてきます。ここでは、会計思考を身に付けて、仕事ができる人になるために、日経新聞の裏読みの技法をご紹介します。
「マクロ」「ミドル」「ミクロ」の3段階に分ける
ビジネスパーソンの貴重な情報源となっている「日本経済新聞」ですが、「経済ニュースはとっつきづらいし、わかりづらくて困る」と言う人が少なくありません。そう思ってしまう大きな原因は、記事の内容が持つ意味を整理できないことにあります。そこで、おのおのの記事の持つ「影響の大きさ」から、「マクロ」「ミドル」「ミクロ」という3つの段階に切り分けてみましょう。
「マクロ規模の経済記事」の特徴は、1~5年の長期間にわたって、じわじわと私たちの生活に影響を及ぼしてくるところです。たとえば、「米国のFRB(連邦準備制度理事会)が追加の利上げを行なう可能性がある」「財務省が財政積極策に転じて公共事業を拡大するかもしれない」といった記事です。
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(構成=伊藤博之 撮影=横溝浩孝 図版作成=大橋昭一)


