相手の本心をつかむには何をすればいいか。元JALのCAで研修コンサルタントの香山万由理さんは「『手』には本音が表れる。大きな取引をする場合など、相手が噓をついていないか、信用に足る相手かどうか、その判断材料として、仕事ができる人は相手の『手』に注目している」という――。

※本稿は、香山万由理『仕事ができる人は、「人」のどこを見ているのか』(光文社)の一部を再編集したものです。

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「目」にも劣らず「手」は口ほどに物を言う

仕事ができる人は、「手の動き」を見ている

「目は口ほどに物を言う」といわれるように、目には感情が表れるので、何も言葉に出さなくても相手に気持ちが伝わります。

それほどまでに「目」がコミュニケーションにおいて果たす役割は非常に大きいのですが、身体の中には、目にも劣らず感情が表れてしまう部位があります。

それは、「手」です。

「手」は、たとえばPCで作業をしているときや食事をとるときなど、特に意識することなく動かしています。

しかし、手を使う必要がないときの「手」の置き場、これを意識し始めると案外困ってしまうものです。

私は学生時代、演劇部に所属していたのですが、舞台の上に立っているときに困ったのが、セリフをしゃべっていないときの自分の状態。手をどの位置に置いたらいいのか、いつも迷っていました。

腕を前で組むのがいいのか、後ろで組むのがいいのか、腰に当てるのがいいのか……そんなことしか思いつかず、不自然な格好にならないよう、ただぼーっと突っ立っているように見えないよう、日々研究していました。 このとき、セリフがないときの演技が一番難しいことを痛感しました。

同じ舞台の上に立っているときは、他の役者と「意識の共有」をしている状態です。

ですから、手をどう「演じる」かで、心理状態を表現することができます。

これを実生活に当てはめてみると、手の動きで相手の本心を見抜くことができるのです。