ビジネスの成功に必要なことは何か。元JALのCAで研修コンサルタントの香山万由理さんは「私は徳を積むことを心がけることで、直感が鋭くなった結果、『生涯顧客』といってもいいほどのお客さまに出会うことができた。ビジネスの問題の大部分は、徳を積むことで解決できる」という――。
※本稿は、香山万由理『仕事ができる人は、「人」のどこを見ているのか』(光文社)の一部を再編集したものです。
相手の「本質」を見抜くたった一つの質問
仕事ができる人は、「徳」を見ている
経営戦略アドバイザーの方から、企業の採用面接について興味深い話を伺いました。面接の場で相手の本質を見抜くには、次の質問をすると良いそうです。
「あなたはこれまで、他人のために心身ともに尽くしてきたことはありますか?」
どんな答えが返ってくるかによって、他者にベクトルを向けられる人かどうかがわかるといいます。
いくらスキルがあって有能な人材であっても、自ら進んで同僚の仕事を手伝ってあげたり、自分がわからないことは素直に聞いたりできないと、職場の雰囲気はギスギスしてきます。その結果、職場の生産性が落ちていくことにつながるのです。
他人のために頑張れる人がたくさんいる会社は強い。この経営戦略アドバイザーの方は、そうおっしゃっていました。

