日本むかし話は、「徳積み」の教育である

日本では、お財布を落としても戻ってくる確率が高いといいます。警視庁の2025年のデータによると、財布の遺失届の点数が36万7654点、そのうち拾得届の点数が34万3791点と、約94%もの高い確率で届出がされています。

海外で同様の統計が発表されているかどうかはわからないのですが、どちらにしても94%という数字はかなり高い確率でしょう。「お財布を失くして困っている人がいる。すぐに交番に届けよう」、そう考える人がたくさんいることに、私は同じ日本人としてうれしく感じます。

こうした行動の背景にあるものとして、よく日本人の道徳観念や倫理観の高さが挙げられますが、その心を育むものの一つに、日本のむかし話があると考えています。