「1日3食が規則正しい食事」。そう思い込んでいる人は、食事が原因で体が不調に陥っているかもしれない。
テーブルの上にサラダの入った皿と目覚まし時計が置いてある
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現代の常識「1日3食」は最新医学では「食べすぎ」

1日3食の習慣は、1935年に国立栄養研究所の佐伯矩さいきただす医学博士が「日本人男性が一日に必要とするエネルギーは、2500~2700キロカロリーである」「それを2食でとるのは難しく、3分割しバランスよくとることで、もっとも健康に生きることができる」と提唱したことで定着したといわれています。

しかし現在では、成人が一日に必要な摂取カロリーは1800~2200キロカロリー前後とされています。これであれば、実は1日3食の食事を摂る必要はありません。

ただでさえ運動不足で飽食の現代人は、一日に3食を摂っていると、どうしても食べすぎの状態になってしまうのです。しかし、それが常態化しているのが現代人の生活であるともいえます。常態化しているからこそ、アブノーマルの自覚がない。

でも、自分の体のことを少し振り返ってみてください。

食事を摂った後に、だるくなったり、急激に眠くなったり、疲れを感じたりすることはありませんか? もし心当たりがあるのなら、あなたは「食べすぎている」のです。

猿人の時代からカウントすると人類の歴史は500万年ほどです。人類は長い間、動物を捕まえたり、木の実を採取したりしていました。諸説ありますが、日本で稲作が始まったのは3000年ほど前といわれています。つまり、米をつくって保存しておけるようになったのは、人類の歴史に照らせば、ごく最近のことなのです。

1日3食が基準となったのは、これも諸説ありますが江戸時代のこと。それ以前は1日2食が一般的だったようです。狩猟時代にまで遡れば、2日や3日は何も食べないことも多かったはず。つまり人類の体は、ある程度の飢餓状態には耐えられるようにデザインされているのです。

人類の長い歴史で考えると、飢餓状態のほうがノーマルで、現代のように冷蔵庫を開ければいつでも食べ物を手にできるのは、いわばアブノーマルな状態。「1日3食が理想的である」という考え方には確固たる裏付けはありません。これから私がお話しする「16時間断食」は、人間の体をアブノーマルからノーマルな状態に戻すことでもあるのです。

毎日食べすぎの人の体で巻き起こっている悲劇

食後は、消化のために血液が胃に集まります。上がりすぎた血糖値が下がるときにある程度眠くなるのは仕方ありません。ところが、だるさ、疲れ、眠気が著しい場合は、食べすぎているか、胃腸をはじめとする内臓が弱っている可能性が高いです。

毎回の食事で胃腸はギリギリまで働かされ、疲弊しています。休む間もなく次の食物が運び込まれることで、その働きはさらに衰え、消化しきれなかった食物が腸の中にたまってしまいます。悪玉菌がこれらを腐敗させ有害物質やガスを発生。胃腸の働きを邪魔することになります。