2025年3月28~31日、プレジデントオンラインのメールマガジン購読者を対象に「捨てたいもの」に関する調査を実施。1645人から回答を得た。
「持たない」暮らしに憧れる人が増加中
“シンプルな暮らし”や“ミニマリスト”といった言葉に憧れを持つ人が増えている。所有することに執着しないライフスタイルは、今やブームの域を超えて当たり前の選択肢として定着した。モノやコンテンツがあふれ、人と人が簡単につながる時代だからこそ、使わないモノやムダな時間、煩わしい人間関係をあえて「手放す」「持たない」ことに価値を見出す人も少なくないのだろう。とはいえ、不要なものと必要なものを見極めることは案外、簡単なことではない。“片付け術”は定番の人気コンテンツだが、裏を返せば「捨てること」が多くの人にとって悩みのタネであり続けているともいえる。
このような背景を踏まえ、本誌では「捨てたもの、捨てたいもの」に関するアンケート調査を実施。1600人以上の回答から、今どきの事情と人々のホンネに迫った。まず注目すべきは、「捨てること」と「幸せ」の関係について、回答者の8割以上が「ある」「どちらかといえばある」と感じている点だ。不要なモノや付き合いを減らすことができれば、生活にゆとりが生まれ、人生が好転する。そんな実感やイメージがあるのかもしれない。では実際にどの程度、読者は捨てる習慣を実践できているのだろうか。
思い出のモノをどう手放すか
まずは掃除の習慣についての回答を見ていこう。自宅の掃除を行う頻度は、「毎日」「週に1回」「週に数回」という人が合わせて約7割を占めた。大掃除では「年に1回」という回答が最も多い一方で、「半年に1回」または「数カ月に1回」と答える人が合わせて約4割という結果に。年末の恒例行事としてだけではなく、定期的に取り組めば、収納スペースの奥に眠りがちな不要品を捨てる機会を増やせるだろう。
「モノを捨てたあとに後悔するか」という問いには、「あまりない」「ほとんどない」と回答した人が合わせて約6割。一方で、捨てることに罪悪感を抱くことがある人も6割強と多数を占めた。モノを手放して失敗したと感じることは少ないものの、捨てる瞬間にはためらいを覚える人が多いようだ。特に手紙や写真といった思い出の詰まったモノは、捨てることに抵抗を感じる代表格。「定期的に捨てている」人は2割に満たず、「処分せずに保管」する人が6割弱を占めた。また、約2割の人は「できるだけデータ化」すると回答。捨てられないモノは保管する場所や方法に頭を悩ませがちだが、大切な手紙や表彰状はスキャンしてデータ化すれば、いつでも見られる状態で残しながら上手に片付けられそうだ。
もったいないなら他人に譲ろう
捨てられない理由は、気持ちの問題とは限らない。モノを捨てるとき、環境への影響を「いつも意識する」「たまに意識する」の回答が合わせて約7割にのぼった。近年は環境保護や資源の再利用の観点から、地域ごとにモノの“捨て方”が細かく定められていることも多い。モノを処分するのにかかる手間やコストもまた、捨てることを妨げるハードルになるのだ。「なかなか捨てられないモノ」については、「思い出の品」以外に「本」や「趣味に関係があるもの」「衣類」「電子機器」などが多く、ほかに「捨て方が面倒なモノ」「個人情報を含むモノ」なども挙げられた。「いつか必要になるかもしれない」「愛着がある」「まだ使える」といった考えが、捨てることをためらう理由になっているようだ。パソコンやスマホなどの電子機器類については、データ消去の手間を惜しむ回答も見られた。
まだ使えそうなモノであれば、「リユースショップで売る」「友人・知人に譲る」「フリマアプリなどで売る」など、誰かに譲って活用してもらうという回答が多くみられた。この設問で名前が挙がった「ジモティー」は、地域のコミュニティ内で不要品を譲渡するのに便利な情報交換サイト。近年はリアル店舗「ジモティースポット」も展開している。このような譲渡のための場所は、買い手がつきにくい物品の持ち込み先として有力な選択肢だ。
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