女優の広末涼子さん(44)逮捕に関する報道が過熱している。作家の岩井志麻子さんは「ニュースは事件のみならず彼女の過去まで掘り下げ、『清純派美少女』の変節をことさら報じている。私はそこに大きな違和感を覚える」という――。
2022年12月7日、東京・有明アリーナで開催された「ブルガリ アウローラ アワード2022」に出席した俳優の広末涼子さん
写真提供=WireImage/ゲッティ/共同通信イメージズ
2022年12月7日、東京・有明アリーナで開催された「ブルガリ アウローラ アワード2022」に出席した俳優の広末涼子さん

清純派女優・広末涼子はいつから変わってしまったのか

高い演技力や繊細な表現力、そして名作や傑作とされる出演作品にも恵まれ、なんといっても唯一無二の透明感、そして透明感という言葉がまるで彼女一人のためにだけあるようなたたずまいを見せつけてくれた、女優、広末涼子。

芸能の枠を超え、社会現象になるほどの存在感すらそなえていたが、正統派アイドル、王道の清純派女優だったのは、成人するあたりまでなのか。いつの間にか離婚歴2度で、子どもも3人もうけておられた。

結婚しようが離婚しようが出産しようが不倫しようが、絶対的に彼女は第一に透明感という、数値に表せない、科学的に分析できないものをまとい続けてきた。一方で、彼女は奇行だのスキャンダルだの情緒不安定さも、常に取り沙汰されてきた。

いつの間にか透明感と同じくらい、「プッツン女優」と一部心無いメディアからは冠されるようになった。

先頃ついに交通事故を起こしただけでなく、病院で看護師にけがをさせたとして逮捕、薬物検査まで行われた。東京の自宅の捜索も行われ、もはやプッツンだの奇行だのでは済まないことになった。