医師のネットワーク力を一発で見抜く方法

医師にネットワークがあるかどうかも確かめたいところ。かかりつけ医は、必要なときに最適な総合病院や専門病院を紹介してくれる「振り分け外来」の役割も担っています。孤立している医師は、かかりつけ医としてはちょっと向いていないかも。簡単に見抜く方法をお教えしましょう。「先生、自分のことじゃないんですけど、相談してもいいですか」と聞いてみましょう。そのとき「うん、聞いてあげるよ。私に対応できないときは、ほかの先生を紹介してあげるね」と言える医師は、きちんとしたネットワークを築いていると考えられます。

医師会に入っているかどうかも、1つの信頼のバロメーターとなります。医師会は地元の保健所と密接なつながりがあり、医師間のネットワークを築くのにも一役買っています。ちなみに、地元の医師会に問い合わせれば、医師を紹介してもらえます。「夫婦と小さい子供が1人いるのですが、一緒に診てもらえるホームドクターはいませんか?」「年寄りを抱えているので、往診もしてくれる先生を探しているのですが」など、状況をできるだけ明確に伝えるのがコツです。

ウェブサイトを使うのも手です。病院のホームページでは「ニンニク注射をやっています」「プランセンタ注射をやっています」など、本業以外のうたい文句が前面に躍っていたら要注意。サービス精神旺盛か経営がぶれ始めているか、その場に行けばわかると思います。口コミサイトには、事実でないことも書かれていますが、実際に病院を訪ねれば、すぐに真偽は判別できるはずです。参考にする場合は、次のような評価軸を持ってチェックしてみるといいでしょう。

NGの医師は「話を聞かない」「自分の意見を押し付ける」「感情的だ」「怒りっぽい」「定型的な回答しかしない」といった風評が立ちます。信頼できる医師は反対に、「話を聞いてくれ、そのうえで判断をしてくれる」「客観的で冷静だけどやさしい」と評判になります。

いい医師とめぐり合えれば、「一緒に頑張りましょう。まだ、できることはありますよ」と患者に寄り添ってくれますから、治療効果は高くなります。一方、マイナス方向へ導いてしまう医師との出会いは悲劇を生むかもしれません。どちらの医師と関われるかで、同じ治療でも、効果が全く変わり、人生そのものも変わってしまうのです。「嫌だな」と思ったら、思い切って病院を代えてみましょう。