史上最年少の記者会見に臨んだ悠仁さま
秋篠宮皇嗣殿下の長男で皇位継承順位第2位である、悠仁さまの成年記者会見が3月3日に開かれた。悠仁さまにとっては初めての記者会見で、「成年式」は19歳の誕生日である今年9月6日に催されることになった。
皇族の成年は、民法に準拠している(皇太子だけは皇室典範で18歳と規定)。愛子さままでは20歳で成年を迎えられ、諸行事が行われてきた。記者会見は成年の前月に行われることが慣例だったが、2021年12月に成年を迎えられた愛子さまは、学業が忙しく準備ができていないとして、翌年の3月まで延期された。
悠仁さまは、2022年4月の民法改正を受け、18歳の昨年9月6日に成年を迎えられた。記者会見は筑波大附属高校卒業と筑波大学進学のタイミングで行うことになり、まだ18歳6カ月であるから、眞子さんや佳子さまの19歳11カ月、愛子さまの20歳4カ月を大幅に更新する、史上最年少の記者会見だった。
カンペなしで語られた「皇室の役割」
質問は①成年皇族としての抱負、②ご自身の長所短所などの性格分析、③結婚や留学など将来のこと、④大学生活、⑤ご家族との関係で、関連質問も受けられた。
このうち動画で公開されたのは、第3問までだった。まだ、大学の一般入学試験が終わっていないことや、眞子さんの近況という微妙な問題があるので、そこに注目が集まりすぎるのは困るという配慮からだろう。
全文は宮内庁のHPで発表されている。
ゆっくりと言葉を選びながら話されたが、メモなど何もなかったのは、父親である秋篠宮皇嗣殿下の方針らしい。
色白で細面、そして長身が美しく、NHK大河ドラマ『光る君へ』の一条天皇を思い出してしまった。
皇室の役割については、「上皇陛下がお考えになってこられ、天皇陛下が先日の記者会見でおっしゃっていましたように、常に国民を思い、国民に寄り添う姿なのではないかと思います」「皇室のあり方につきましても、天皇陛下のお考えのもと、人々の暮らしや社会の状況に目を向け続けていくことが重要であると思います。そして、出会いを大切にして人々の幸せを願い、気持ちに寄り添い続けることが重要であると思います」と言葉をかみしめるように仰った。